石原伸晃、平井卓也、後藤田正純ら「親ガチャ」候補が小選挙区で相次いで敗北「世襲で空気読めず」

2021/10/31 23:30

東京8区で敗北した石原伸晃元幹事長(C)朝日新聞社
東京8区で敗北した石原伸晃元幹事長(C)朝日新聞社

 10月31日に投開票された衆院選の東京8区は午後8時に投票が締め切られると同時に、自民党の元幹事長で石原派会長の石原伸晃氏が小選挙区で敗北したと各メディアに報じられた。

【文書】自民党徳島県連が後藤田正純氏を糾弾した文書はこちら

 

 これまで小選挙区では無敵だった石原氏。しかし、今回は選挙直前にれいわ新選組の山本太郎代表が8区で出馬表明し、野党共闘が混乱。結局は山本氏が比例にまわり、立憲民主党の吉田はるみ氏が野党統一候補となり、石原氏に勝利した。石原氏は比例代表の復活当選もできなかった。

 これまで石原氏といえば、故・渡哲也氏が率い、有名タレントを擁する「石原軍団」が選挙を盛り上げ、勝利を重ねてきた。しかし、今回は「石原軍団」の姿もなければ、元東京都知事で作家の父、石原慎太郎氏の姿もなかった。

「山本氏の出馬表明問題で野党がギクシャクしたが、騒動のおかげで吉田氏の知名度が高まった。石原氏もビックリしていた。当初、石原氏は演説日程を伏せて、運動をしていたが、終盤戦に劣勢が伝えられると街頭演説に立ち、必死の形相となった」

「石原、今回は厳しい。どうか支援を広げてください」

「厳しい選挙戦、勝たせてください」

 石原氏はマイクを握りしめて街頭に立ち、情に訴えたが、挽回はならなかった。

「これまで圧倒的な知名度もあって厳しい選挙の経験がなかった。いわば守りの選挙です。今回のような相手を追いかける、追い抜くような選挙を知らない。何をどうしていいのか、わからなかった。やばいと思ったら手遅れでした。石原軍団に頼るような発想もなく、吉田氏の背中が見えなくなっていた。今回は父、慎太郎さんも関わっていない。石原さん本人も『どうなっているのか?』『党本部に言ってドンドン応援に来てもらえ』などというものの、具体的な策は何もありませんでした」

 石原氏陣営の都議はこう振り返った。

 香川1区では菅政権でデジタル担当相を務めた平井卓也氏が小選挙区で立憲民主党の小川淳也氏に敗北した。祖父は参議院副議長や郵政大臣を務めた元参議院議員の平井太郎氏、父は元労働大臣の卓志氏、母は四国新聞社社主の温子氏、同社代表取締役CEOは弟の龍司氏という名門一族だ。

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