赤木雅子さんの“総理への手紙”が生んだ奇跡 森友問題が衆院選で最も重視するテーマ1位に

岸田政権

2021/10/13 10:00

赤木雅子さんから手紙を受け取った岸田総理(C)朝日新聞社
赤木雅子さんから手紙を受け取った岸田総理(C)朝日新聞社

 1通の手紙が今、話題を呼んでいる。便せんに1枚と少々。短いけれど手書きで丁寧に思いをつづっている。

【自民64議席減の衝撃! 衆院選“落選危機リスト”はこちら】

「内閣総理大臣 岸田文雄様 私の話を聞いてください。」

 こういう書き出しで始まる文面は、すぐに深刻な内容に変わる。

「私の夫は三年半前に自宅で首を吊り亡くなりました。亡くなる一年前、公文書の改ざんをした時から体調を崩し、身体も心も壊れ、最後は自ら命を絶ってしまいました。」

 当時、安倍政権を揺るがせた財務省の公文書改ざん事件。森友学園への国有地巨額値引きが不透明だと国会で追及される中、取引に関連する決裁文書を改ざん。安倍晋三総理(当時)の妻、昭恵さんの名前が書かれていたのをすべて消した。これを現場の近畿財務局で実行させられた職員、赤木俊夫さん(享年54)が、1年間苦しみぬいた末、改ざんを告発する文書を残し、命を絶った。ところが…

「財務省の調査は行われましたが、夫が改ざんを苦に亡くなったことは(調査報告書に)書かれていません。なぜ書いてないのですか?」

「夫は改ざんや書き換えをやるべきではないと本省に訴えています。それにどのように返事があったのか、まだわかっていません。夫が正しいことをしたこと、それに対して財務省がどのような対応をしたのか調査してください。」

 最後に改めて総理に訴えかける。

「正しいことが正しいと言えない社会はおかしいと思います。岸田総理大臣ならわかってくださると思います。第三者による再調査で真相をあきらかにしてください。赤木雅子」

 手紙の送り主、赤木雅子さん(50)は、改ざん事件で犠牲になった近畿財務局職員、赤木俊夫さんの妻だ。夫を死に追い詰めた改ざん事件の真相解明をめざし、国と、改ざんを指示した佐川宣寿元財務省理財局長を相手に、裁判で闘っている。

◆総理への手紙を出した後の赤木雅子さんの1週間

 今なぜ“総理への手紙”を出したのか? それから1週間の怒涛の展開とともにお伝えする。

NEXT

はじまりは辻元清美議員だった

1 2 3 4 5 6 7

あわせて読みたい

  • 「私の話を聞いてください」 赤木雅子さんが岸田首相に託した手紙の重さ

    「私の話を聞いてください」 赤木雅子さんが岸田首相に託した手紙の重さ

    AERA

    10/8

    赤木ファイルは「最後の夫の魂の叫び」 妻・雅子さん「全て出してほしい」

    赤木ファイルは「最後の夫の魂の叫び」 妻・雅子さん「全て出してほしい」

    AERA

    6/30

  • 岸田・自民vs.枝野・立憲で政策激突 「消費税」「選択的夫婦別姓」「モリ・カケ・サクラの再調査」で比較

    岸田・自民vs.枝野・立憲で政策激突 「消費税」「選択的夫婦別姓」「モリ・カケ・サクラの再調査」で比較

    AERA

    10/20

    国がついに「赤木ファイル」の存在を認めた 「もはや隠し通せなかったのでは」と弁護士

    国がついに「赤木ファイル」の存在を認めた 「もはや隠し通せなかったのでは」と弁護士

    AERA

    5/12

  • 「二度と部下が死に追いつめられないように」 赤木ファイルを手にした妻・雅子さんが麻生財務相に悲痛の訴え

    「二度と部下が死に追いつめられないように」 赤木ファイルを手にした妻・雅子さんが麻生財務相に悲痛の訴え

    AERA

    6/24

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す