11年、13年、17年については両リーグともにホームランダービーの出場者が本塁打王となり、全て合わせるとダービー出場者が9回タイトルを獲得。今季ナ・リーグではダービー不出場のフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が34本と2位に10本差以上つけてトップを走っているが、ア・リーグは1位の大谷、3位のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、4位のマット・オルソン(アスレチックス)と射程圏内にダービーに出場した選手が多くいる。

 このように、あくまで近年のデータにだけ絞ってみると、「ホームランダービーの呪い」というものはないように思われる。大谷自身は後半戦に成績を下げているが、残り約1カ月となったシーズンで前半戦の勢いを取り戻し、日本人初のホームラン王などタイトル獲得に期待したい。