■あれだけいたアンチが消えた!?

 一方、女性週刊誌の芸能担当記者は吉岡の「トラブルへの対処法が素晴らしい」と証言する。

「1月に自身のインスタグラムのアカウントがトルコ人に乗っ取られるという騒動がありました。いわば犯罪被害にあったのですが、復旧後の更新で『色々考えたのですが、いつかトルコへ旅行しに行こうと思います。出来れば今回頑張ってくれたマネージャーさんと…』とつづったのです。ただ怒るのではなく、前向きなコメントを残す吉岡に“神対応”だと話題になりました。こういうところに女優としての素質と頭の柔らかさを感じます。また最近、WEBマガジンのインタビューで『悩みにぶち当たるたびに、全く違う角度から物事を見てみようと思っている』と話していたことも。葛藤するたびに違う角度を探すため、“角度”のレパートリーが増えていくそうで、これは悩みがある人だけの特権だと考えているのだとか」

 こうしたポジティブな性格も男性が「恋人にしたい」と思う要因なのかもしれない。ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、そんな吉岡の今後をこう分析する。

「かつてアンチからバッシングされ続けた時期と比べると、今は完全に潮目が変わったと言っていいでしょう。先日終了したドラマ『レンアイ漫画家』でも、主演の鈴木亮平の変幻自在の演技にも負けず、堂々と渡り合って背筋の伸びた芝居を披露していました。エンタメにも造詣が深いのでコアな層からのリクエストにも応えられる。メジャーとマニアックを自由に立ち回れる、オールラウンダーな彼女の魅力がようやく世間に浸透してきたと思います。あえて言うなら、あまりにも全方位にパーフェクトすぎるので、もう少しウイークポイントや欠点をみせてもいいのではないでしょうか。映画でもドラマでも、もっとコンスタントに作品に出演して人気を盤石なものにしてもらいたいですね」

 振り幅の広い演技は、男性だけでなく女性からも支持されている。今後、大ヒット作品に巡り合うことができれば、老若男女に愛される人気女優に飛躍するかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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