BCリーグ・石川ミリオンスターズ時代の13年には、現役選手としては史上初の選手名鑑となるイラスト本「木田優夫のプロ野球選手迷鑑」(新紀元社)も刊行。日本ハムコーチ就任後の昨年5月にも、コロナ禍でプロ野球開幕が延期になったことを受け、「外出自粛を続けるファンに楽しんでもらえば」と、監督、コーチ、選手全91人のイラスト付Tシャツの受注生産販売を行った。

「似顔絵を見て、(似ていなくても)怒らないでくれ……。僕なりに一生懸命描いたので」と呼びかけた木田画伯だったが、杉谷拳士に「特徴をめっちゃとらえてるなと思いました」と褒められるなど、自宅の床に無数の失敗作を重ねながら、一生懸命描きつづけた苦労が報われた。

 このほか、50歳まで現役を続けた中日の“レジェンド”山本昌が、ラジコン、クワガタ飼育、釣りなど多趣味を誇り、ソフトバンク球団会長付特別アドバイザーに就任した城島健司も、自らテレビの釣り番組「城島健司のJ的な釣りテレビ」をプロデュースするほどの釣り好きで知られている。(文・久保田龍雄)

●プロフィール
久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍「プロ野球B級ニュース事件簿2019」(野球文明叢書)。

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久保田龍雄

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久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。

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