今年2月10日にも、「プロ野球を待ちわびるファンのために」と沖縄キャンプ中にインスタライブ配信の第1回「G王戦」を行い、ライバル・炭谷銀仁朗を約50分にわたる熱戦の末破り、見事初代“G王”となった。

 対局後、「序盤につなげられ、僕のミスからだいぶ危なかった。銀さんもやらかしてくれたので」と反省も忘れなかった丸だが、これからも良きライバルと切磋琢磨していけば、平田に雪辱できる日も近いかもしれない。

 一方、現役引退組では、横浜大洋時代に3年連続盗塁王に輝いた屋鋪要が、少年野球や大学野球の指導者を務める一方、“鉄道文化人”としても注目を集めている。

 子供の頃からSLが大好きで、写真撮影はもとより、発車音や駅のアナウンスも録音するなど、現在の撮り鉄も顔負けするほどハマりまくっていた。

 だが、中学から寮生活になり、プロ野球選手を辞めるまで、やりたくてもできない我慢の日々が続いた。「そんなストレスみたいなものを一気に発散する形で」、06年4月から日本全国に現存するSL(保存蒸気)の写真を一眼レフで撮りはじめた。少年野球の指導で毎週全国各地を飛び回っていたことも幸いし、9割以上は野球教室の出張の際に空いた時間を有効活用して撮影できたという。

 そして、日本の保存蒸気全601輌の写真と最新所在地を紹介した「屋鋪要の保存蒸機完全制覇」(14年・NEKO MOOK)や「遥かなる鐵路─いま逢いに行ける蒸気機関車」(19年・日本写真企画)を刊行。「蒸気機関車って、保存場所が変わったりするたびに修復されてきれいになるんです。それをまた撮り歩きしてみたいな」と夢は尽きることがない。

 日本ハムの2軍総合コーチ兼投手コーチを務める木田優夫も、現役時代からイラストが得意で、“木田画伯”の異名をとる。

「絵を描くのはもともと楽しかったから」と小・中・高の授業中に先生の似顔絵を描きながら、独特のタッチの画才を磨きに磨いた。現役時代には、外食先で見かけた見ず知らずの人物の似顔絵を描き、店員に見せて「この人探してるんだけど」とおどけて笑わせたエピソードもある。

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木田画伯の腕前は?