■乳がんは自分で発見できる。日ごろから自分の乳房を意識すること

 まれではありますが、進行が早いタイプの乳がんもあり、検査と検査の間に大きくなることもあります。

「乳がんは自分で見つけられるがんです。対策型検診の対象ではない20~30代の女性も含めて、自分の乳房を意識して生活する『ブレストアウェアネス』を習慣にすることが大切です。具体的には、月に1回自分の乳房に触れたり、鏡の前でチェックしたりして異変がないかどうかを確認すること。乳房が張っているとしこりを見つけにくいので、毎月の生理が終わった1週間後くらいのタイミングが適しています」

 閉経して女性ホルモンの分泌量が減っていくと、乳腺の割合も減っていくので、マンモグラフィーにしても、セルフチェックにしても、しこりを見つけやすくなっていきます。つまり、乳がんの発症率が高く、閉経前で高濃度乳房の人の割合が高い40代は特に注意が必要といえます。異変を見逃さないために、日ごろから乳房を意識する習慣を身につけましょう。

(文・中寺暁子)