キッズ系YouTubeチャンネル「せんももあいしーCh」が、チャンネル登録者数1000万人を達成しました。日本最大手のチャンネル「キッズラインKids Line」に続いて日本で2番目の1000万人突破です。

 日本におけるチャンネルの登録者数は、「はじめしゃちょー」が918万人、「HikakinTV」が915万人です。子供向けのチャンネルは、一般的にイメージしやすいYouTuberのチャンネルとは異なるジャンルです。世界中で再生されやすく、登録者も増えやすいジャンルです。そして、チャンネルの登録者数の割には大人に対しての知名度は高くなく、子供を持つ親御さん以外の大人や中高生に対しては全く知名度のないジャンルとなります。

 先述の「せんももあいしーCh」や「キッズラインKids Line」は、登録者数を抜くたびに、はじめしゃちょーさんやヒカキンさんの熱心なファンにより「登録者数を買っているにちがいない」と炎上しました。ターゲット層が異なるので、身の回りで知っている人が少ないためです。結論から言えば、100万人を超えるような大手のチャンネルで、チャンネル登録者を買うYouTuberはいません。メリットがないからです。登録者が多ければ収益が増えたり、アルゴリズムで有利になるわけではありません。成功しているYouTuberは、基本的に無駄なことをしないものです。メリットがないのに登録者を買う理由がないのです。

 世界に目を向けると、チャンネル登録者数の多さは、1位が「T-Series」というインドの音楽映画チャンネルで1億8300万人、2位と3位は「YouTube Movies」と「YouTube Music」で、それぞれ1億3600万人と1億1500万人、そしてその次にランクインしているのが、キッズ系の童謡チャンネル「Cocomelon - Nursery Rhymes」で1億1100万人です。日本の人口に匹敵するような数の登録者を抱えるのが、世界ランク上位のチャンネルたちで、子供向けのジャンルはゲーム実況やマルチジャンル(みなさんがイメージしやすい雑多なエンタメをするYouTuberのジャンル)よりも上にランクインしているのです。

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