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マヂカルラブリー  酷評からはい上ったブレない「地下芸人」魂

連載「道理で笑える ラリー遠田」

マヂカルラブリー(C)朝日新聞社

マヂカルラブリー(C)朝日新聞社

 昨年末の『M-1グランプリ2020』で優勝して以来、マヂカルラブリーが順調に活躍を続けている。この春にはテレビ東京で『マヂカルクリエイターズ』という冠番組が始まり、ラジオ番組『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)もスタートした。

【写真】クセが強く「クズ芸人」と呼ばれるのはこの人

 さらに、ゲーム製作を趣味としている野田クリスタルによるNintendo Switch用のゲームソフト『スーパー野田ゲーPARTY』も発売された。

 そんな彼らは、歴代の『M-1』王者の中で唯一の「地下芸人界出身の芸人」として知られている。「地下芸人」に明確な定義はないが、事務所に所属せず、芸人が主催する小規模な自主ライブに出演している芸人がそのように呼ばれることが多い。

 ある時期までのお笑い界では、お笑いライブとは基本的に事務所が主催するものであり、事務所に所属していない芸人はそこに出ることができなかった。そのため、彼らは自分たちで劇場を借りてライブを行っていた。そのようなライブが「インディーズライブ」「地下ライブ」などと呼ばれていた。

 マヂカルラブリーの2人は、そんな地下ライブで出会い、そこを活動の拠点にしていた時期がある地下芸人だった。のちに彼らは大手事務所の吉本興業に所属することになり、肩書の上では地下芸人ではなくなった。だが、今でも地下芸人としての魂を失っていないように思われるところがあり、それが彼らのキャラクターになっている。

「地下芸人界」という字面だけを見ると、そこにはテレビでは放送できないような過激な笑いを追究している芸人ばかりが集まっているのではないか、と思う人もいるかもしれない。だが、決してそういうわけではない。もちろん刺激的なネタを披露する芸人もいるが、そういう人ばかりでもない。

 むしろ、良くも悪くも荒っぽい、というのが地下芸人の特徴である。野田は「『エンタの神様』が人気だった頃、自分のまわりの地下芸人が一斉にエンタっぽいリズムネタをやり始めた」と語っていたことがある。地下芸人だからとがっているとか世間に迎合しないというわけではなく、むしろ長いものには巻かれるようなところもあるというのだ。


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