ハルク・ホーガン(写真/gettyimages)
ハルク・ホーガン(写真/gettyimages)

 入場シーンはプロレスのクライマックスだ。特に外国人選手の存在感は別格。彼らが姿を現すと場内の空気は一変する。人間離れした体格を誇り威風堂々と入って来る者。手に凶器を持ち場内を闊歩するヒール。登場した瞬間に、非日常の世界が広がる。そして選手のキャラをより際立たせ、最高の瞬間を演出するのが入場曲だ。そこで今回は、外国人レスラーの印象に残る入場曲を独自にランキング形式で紹介する。

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10位:ミル・マスカラス『スカイ・ハイ』(ジグソー)

仮面貴族の代名詞は、日本で初めて選手の入場時に流れた曲としても有名。マスカラス自身がリング上で歌い上げたこともあった。耳に残るメロディを好む他競技のアスリートも多く、プロレスの枠を超え影響を及ぼした。二岡智宏(元巨人など)は登場曲として使用し、サッカーでは選手チャントに使われることが多い。

9位:テリー・ゴディ『フリー・バード』(レーナード・スキナード)

全日本などで『殺人魚雷』として存在感を示した。米国ではマイケル・ヘイズとの名タッグ『ファビュラス・フリーバーズ』が知られ、チーム名もこの曲から命名された。オルガンで奏でられる優しいメロディは、激しいファイトをより際立たせた。米マット界での入場曲の先駆けとも言われる。全日本ではスタン・ハンセンやスティーブ・ウィリアムスとのタッグで、タイトル戦戦に絡んだ。16年にはフリーバーズとしてWWE殿堂入りを果たしている。

8位:ハルク・ホーガン『宇宙空母ギャラクティカのテーマ』(メイナード・ファーガソン)

新日本参戦時に一時期に使用。WWEで使用していた他の曲の方が知名度は高いが、成り上がりの象徴として印象的だった。アントニオ猪木が舌出し失神で敗北した、第1回IWGP決勝リーグ戦(83年6月2日、蔵前国技館)でも使用された。必殺技『アックスボンバー』とキャッチコピー『1番』、そして映画『ロッキー3』出演で、日本マット界でもトップクラスの人気を得る。その後は米国マットを主戦場とし、世界的スーパースターになった。

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プロレスの枠に収まらない名曲も