こうして迎えた女王95歳のお誕生日は例年であれば国民と共に祝う行事でもある。エリザベス女王の公式バースデーのお祝いとして6月に行われる「Trooping the Colour」(トゥルーピング・ザ・カラー)は昨年はコロナ禍で規模を縮小して開催。今年の開催予定は発表になっていない。

「コロナ禍で開催の予定が出ないというよりも、現在、喪に服している女王がその気になれるか……喪に服す期間は2週間なので4月22日明けるのですが。公務はフィリップ殿下の死後4日目に気丈につかれていた。しかし少しおやせになりましたよね。トゥルーピング・ザ・カラーをおやりになれるか、まだ、そこまでは気持ちが向かわないのでは。全てのことにおいて公務を優先させてきた方ではありますが、今回だけはなかなか……」(多賀さん)

 1939年、当時13歳だった王女は18歳のフィリップ王子に出会い恋に落ちて、70年以上――最愛の夫を失ったばかりでおひとりで過ごす初めてのお誕生日はさぞかし寂しいものだろう。