チュートリアルの徳井義実(c)朝日新聞社
チュートリアルの徳井義実(c)朝日新聞社

 脱税による謹慎から復帰したお笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実だが、視聴者からの風当たりは依然として強いままだ。

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 徳井は4月5日放送の日本テレビ系トークバラエティー番組「しゃべくり007」に1年半ぶりに復帰。「個人的な問題で視聴者の方々、番組関係者、メンバーの方、本当にご迷惑をお掛けしました。すいませんでした。これからあのようなこと、一切無いようにしっかりやりますんでよろしくお願いいたします」と謝罪した。相方の福田充徳が「頼むで、マジで。ホンマ。この番組、みんな好き。お前も俺も、みんなそう。それをこんな形で迷惑をかけて、みんな優しく心配もしてくれて、7人でやろうって常に言ってくれていた。ガッカリさせるようなこと、もうしんといてくれ」と訴えた後、2人で「本当にすいませんでした。もう一回よろしくお願いします」と頭を下げた。

「徳井さん、緊張していましたね。番組中はずっと表情が硬くてメンバー、ゲストも気を遣っていた感じでした。そもそも活動再開してからしゃべくりに復帰するのに1年以上時間がかかると思わなかった。視聴者からの批判もあり、番組側も復帰のタイミングに細心の注意を払っていたのだと思います」(民放他局のディレクター)

 徳井が約1億円を超える所得の申告漏れを東京国税局から指摘されていたことが発覚したのは2019年。自身が09年に設立した会社が16年から18年までの3年間にわたり無申告だったことを指摘されただけでなく、洋服代など私的な支出を経費として計上したとして、2千万円の「所得隠し」も認定された。さらにそれ以前も、15年までの所得が無申告との指摘を受けた後に納税していたという。

 徳井は謝罪会見を開き、「想像を絶するだらしなさ、ルーズさによって『やります、やります』というのが1日延び、1週間延び、1カ月延びという状態で3年たってしまった」と謝罪。「ごまかそうとしていたんだと思われても致し方ないことをしたと思っています。ただ、もちろん税金として払うべきものはしっかり払うというつもりでいました。ただ一方でどうしようもなくルーズだったので、この様な結果になったと思います」と悪意を否定した。

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