一方のみちょぱはどうだろう。頭の回転が速く、バラエティーでの安定感は説明するまでもない。さらに、3月にモデルの大倉士門(28)との熱愛が報じられた際、自身のツイッターで「わざわざ自分から言うまでもないことだったし、だからと言ってめちゃくちゃ隠してたわけじゃないから全然おっけーなんですけど」と認めると、13万以上の“いいね”を記録。バラドルの中でも好感度の高さは抜群である。

「みちょぱの場合、慎重な性格もプラスでしょう。昨年放送された『サンデー・ジャポン』では、『芸能人とお酒を飲まない』と断言。というか、地元の友人に誘われても知らない人が1人でもいた場合は断るそうで、人がたくさんいるのが怖いし信用できないのだとか。不祥事とは無縁の信頼感はあります」(同)

■中江有里、真鍋かをりになれるか

 続けて、「政治オタクのとして有名な井上咲楽の起用はうなずけます」と語るのは、女性週刊誌の記者だ。

「井上が政治に関心があるのは有名な話です。近年ではそれを売りにしてバラエティーでも活躍しています。若者が政治に興味を示さない理由について、政治的な発言をするとレッテルを貼られるとテレビで分析していたこともあります。しかも、誰もが発信しづらくなって結局、菅首相のパンケーキ好きのようにポップなことに引っ張られてしまうと懸念していたほどです。みちょぱにしろ朝日にしろ、それぞれバラエティーで重宝されていて、そんなタレントは総じて地頭がいいので器用なコメントが期待できます。しかも、スキャンダルは仕事に大きな影響を及ぼすとわかっているので起用する側も安心。そして、おごらず感情的にもならない。意外と高齢視聴者にとっても安心感を与える存在になれるのでは」

 平日朝の情報番組に進出したバラドルたちにとっては、仕事の幅を広げるチャンスでもあるが、実は過去にもアイドル・バラエティー路線からキャリアをスタートさせ、コメンテーターとして成功した人物もいる。 女優で作家の中江有里(47)は雑誌の美少女コンテストで優勝し、タレント、歌手として活動していたが、2007年に「とくダネ!」のコメンテーターに抜擢。小説も発表するなど、今や文化人として活躍している。また、マルチタレントの真鍋かをり(40)も大学在学中にグラビアアイドルとしてデビューし、2005年から数年に渡って「とくダネ!」に出演。同世代が共感できるコメンテーターとして人気を博した。

次のページ
「本人たちには相当なプレッシャー」