【心臓手術】弁膜症患者はどう治療法を選べばいい? 外科か内科か? 専門医が解説 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

【心臓手術】弁膜症患者はどう治療法を選べばいい? 外科か内科か? 専門医が解説

週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』より

週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』より

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から得た回答結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。また、実際の患者を想定し、その患者がたどる治療選択について、専門の医師に取材してどのような基準で判断をしていくのか解説記事を掲載している。ここでは、「心臓手術」の解説を紹介する。

【図解】心臓手術の選択の流れはこちら

*  *  *
 全身の血流を司る心臓の内部では、血液が絶えず決まった順序で流れている。心臓内の血液は、左心房から左心室を通り、大動脈を経て全身へと送られる。全身を巡った血液は右心房に入ったのちに右心室へ通り、肺動脈を経て肺に送られる。これら心臓内の四つの部屋のドアとなる弁で起きるのが弁膜症だ。

 左心房と左心室の間にあるのが「僧帽弁」、左心室と大動脈の間にあるのが「大動脈弁」、右心房と右心室の間にあるのが「三尖弁」だ。これらの弁が狭くなったり、硬くなったり、うまく閉じなくなったりすると、血流に不具合が起きる。不具合が起きた弁と、不具合の内容に応じて「僧帽弁閉鎖不全症」「大動脈弁狭窄症」などの疾患名で呼ばれる。

 そのほか、心臓病と総称される疾患には、心臓の筋肉を動かすために重要な冠動脈が狭くなったり詰まったりする「狭心症」「心筋梗塞」、心臓から全身に血液を送る大動脈に瘤ができたり壁が割けたりする「大動脈瘤」「大動脈瘤解離」などがある。本稿では、心臓病のなかでも比較的症例数の多い弁膜症、とくに大動脈弁狭窄症を例に挙げて治療選択を解説する。

 近年、心臓病のなかでも比較的症例数の多い疾患が弁膜症だ。本誌の調査では大きく分けて三つの疾患に対する症例数を聞いているが、弁膜症の症例数はほかの疾患と比べても多い。

 治療は手術のほかに、内科的治療の「TAVI」がある。血管を通して患部までカテーテルを送り、人工弁を設置する治療だ。80歳超の高齢の人や、脳梗塞、呼吸不全などの重症合併症を抱える人などが適応となる。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい