一流の上司は部下の成果を褒めない やる気を引き出す接し方と重要なタイミングとは

モチベーション下げマンとの戦い方

西野一輝

2021/02/24 08:02

■結果よりも過程を褒める

「結果だけでなく、プロセスを褒めてモチベーションを上げよう」ともよく言われます。

 これを進化させて些細なトピックスを聞き出すことでモチベーションを上げることができます。たとえば、部下自身はそれが大事だと思っていないにもかかわらず、報告してきたことを「それは素晴らしい成果だよ」とか「会議で共有してみんなも取り組むべき内容です」と上司が讃えるのです。

 部下にしたら褒めてほしいことは成果であり、上司としても「仕事がうまくいきました」という報告を褒めるのは容易いものがあります。ところが、実は「お客様から○○のような要望があり、△△のように対応しました」と業務報告されたなかに、実は素晴らしい仕事ぶりが潜んでいることがあります。

 たとえば、会社の方針として大事にしてほしいことを体現した仕事ぶりであったり、大きなトラブルを回避する行動であったりするなど、部下本人も気づかずにいる素晴らしい仕事の過程があったなら、きちんとすくい上げてあげるのです。

 そして「それはいい仕事ぶりですね」と讃えることで、部下には承認されたという喜びやきちんと見てくれているという感動、そしてもっと頑張りたいというモチベーションが生まれることでしょう。

 こうした仕事ぶりを見いだして讃える姿勢は理想的な上司の姿かもしれません。

西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。

モチベーション下げマンとの戦い方 (朝日新書)

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西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。

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