「以前ラジオ番組で、『なぜ保護を飼っているのか?』という質問に答えていたのですが、子どもの頃から野良猫と遊ぶのが当たり前の生活で、ペットショップで買うという感覚があまりなかったそうです。また、『お金で買うということにも抵抗があった』とも話していましたね。これに、SNS上では『絶対この人いい人』『優しい人』と好感の声が多く、何より本当に猫が好きというのが伝わってくるところがいい」(同)

■優しさは母親の深い愛情があったから

 もともと、池崎の親孝行な一面は有名だった。ブレイクした頃、実家が今にも崩れそうな質素な家だったことが話題になっていたのだが、その後、バラエティ番組の企画で新築の家をプレゼントし、話題になったことがあるからだ。一方、母親のほうも池崎から仕送りをもらっても、「子供が難儀をした銭は使えない」と、結婚資金として貯めていると明かしていた。貧しくても愛情込めて育てられた池崎のそんな姿を見て、感動した視聴者は多いだろう。出始めの頃は個性的な芸風のみが注目されたが、ブレイクから数年経ち、優しく真面目な性格も伝わってきたようだ。そんな芸風とのギャップもあり、視聴者は「まだまだ売れてほしい」と、自然に応援したくなってくるのかもしれない。

 お笑い評論家のラリー遠田氏はサンシャイン池崎についてこう評価する。

「私が主催するトークライブでゲストとしてサンシャイン池崎さんに来てもらったことがあるのですが、本当に真面目で優しくておとなしい人だという印象を受けました。普段は物静かでエネルギーを蓄えているからこそ、ネタのときに一気に振り切ってハイテンションになるのが面白いのだと思います。YouTubeでは出演者の素のキャラクターが見えやすいので、池崎さんの人柄の良さや真面目さが視聴者にもダイレクトに伝わっていて、そこが愛されているのでしょう」

テンションが高くてうるさい芸人は受け付けないという視聴者もいるとは思うが、池崎の場合は例外ということか。これからもファンは増えそうだ。(丸山ひろし)

著者プロフィールを見る
丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

丸山ひろしの記事一覧はこちら