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コロナ禍で顕在化…プロ野球界は「ファンを甘く見すぎ」ではないか

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熱狂的なファンで埋まる甲子園のスタンド (c)朝日新聞社

熱狂的なファンで埋まる甲子園のスタンド (c)朝日新聞社

 今春のプロ野球キャンプは当面の間、無観客開催が決定した。新型コロナウイルスの蔓延で、再び一部地域で緊急事態宣言(1月8日~2月7日)が発令されたためだ。球春到来を多くの人が待ち望んでいただけに残念ではある。

 キャンプ開催による莫大な経済効果があることは知られている。キャンプ地となる沖縄や宮崎では無観客開催による損失は計り知れない。

 実際にキャンプを張る各球団側も同様だ。キャンプ中はマスコミがチーム状況や選手を多く取り上げるため、絶好の宣伝機会になる。またキャンプ限定グッズなどの売り上げも馬鹿にならない。春季キャンプはシーズン最初の商売チャンスなのだ。

「観覧をご希望の方ができるだけ確実に観覧いただけるように、転売や空申込み(観覧する予定はないがとりあえず申込む)対策として、お申込み時に申込金(球場への入場料、観覧料ではございません)のお支払いをお願いさせていただきます」(1月9日・阪神公式サイト)

 最初に動いたのは阪神だった。コロナ禍の中でキャンプを行うために入場制限を実施し、観覧希望者を事前登録制とした上、申込金を徴収することを発表した。キャンプ観覧者を1日1000人限定として密の状態を防ぎ、クラスター発生などの感染拡大を予防。そして転売や空申し込み対策を行い、希望者が確実に観覧できるよう配慮するためという説明だった。

 だが、その後にキャンプは当面無観客で行われることが決定した。結果的にキャンプへの入場料の徴収は実現しなかったが、阪神の施策には賛否両論が巻き起こった。

「申込金という名目ではあるが、どう考えても入場料金。球団説明によるとこれは観覧時に配布されるグッズ料金だという。気に入るかも分からないグッズにわざわざお金を出すファンはいないので、説得力に欠ける。また球団とファンの間に旅行代理店が入っており、ビジネスであることは明白。コロナ禍で各球団とも経営事情が苦しいのはファンも承知だから、正直に入場料金と言えば良かった」(スポーツビジネスに詳しいマネージメント会社関係者)


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