一見の客が来ないように、《完全予約制とさせていただきます》との貼り紙を昨年から出している、都内のスナックのママも本音を漏らす。

「『お断り』という言葉が強いから、差別されたと思うんですかね。この不況で、どこの店に、そんな上から目線をお客さんに向ける余裕があるというのか、あるわけないでしょう。きついこと言われて大変だけど、頑張ろうねって言ってあげたいよね」

 コロナ後に、また一見さんが来てくれるか不安を抱えながら掲示している店もあるだろう。言葉は強いかもしれないが、それが店の「真意」ではないということも覚えておきたい。(AERAdot.編集部)