――中日の今後について

宇野:中日は強い。普通に戦ったら優勝もある。良い選手が揃っているし、個性も加わればお客さんも球場へ来てくれる。そういう意味でも根尾昂や石川昂弥は実力とキャラの両方が立ちそう。足が速い。肩が強い。長打がある。世間的にも注目を浴びている。実力と個性を併せ持っていて、これからの中日に必要不可欠な存在。2人ともポジションにこだわらず、まずは試合に出て欲しい。試合でもっと成長できて凄い選手になれる。そして個性を発揮できてお客さんも呼べる。

「ちょっと長いよね。やっぱり勝って欲しいよ」

 現場を離れてしばらく月日が経つが、1日たりとも古巣のことを考えなかったことはない。今ではすっかり名古屋人になった宇野が望むことは『中日復活』のみ。11年以来のリーグ優勝、そして07年以来の日本一を待ち望んでいる。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫/1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍、ホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!公式ページ、facebook(Ballpark Time)に取材日記を不定期更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。