トイレでもヒートショック?!風呂いすも注意 冬の温度差による血圧変動のリスク (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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トイレでもヒートショック?!風呂いすも注意 冬の温度差による血圧変動のリスク

山本真理,スローマリッジ取材班dot.
イラストはイメージです(Getty Images)

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 なお、飲酒後は心臓などへの負担が重くリスクが高いため、入浴は厳禁。また、食後1時間以内の入浴も避けるべきだそう。

「食事の後は眠気を感じますよね。それは体内の血液が消化のため胃に集中し、頭部をめぐる血液が少なくなるから。そのため、食後すぐの入浴はのぼせやすく、危ないんです。『のぼせ』もヒートショックの一種。先日ものぼせて浴槽から出られないというSOSが患者さんのご家族から入り、救急搬送で一泊入院という症例がありました。そう考えると、いわゆる昔のお父さんたちの日常スタイル『風呂、メシ、寝る』って順番は正解なんですね。夕食で晩酌する人は必ず先にお風呂を済ませましょう」

■ 湯に入るのは10分程度 肩までつかるのも避ける
 
 室温差など住環境以外にも、身体を急激に冷やしたり、熱したりしないように工夫できることがある。例えば、水分補給は非常に重要。ごくごく飲めるくらいの温度の水やぬるめのお湯が良く、約100cc~200ccずつを入浴の前後に必ずとる。市販のスポーツドリンクには常温の水を足し、糖分を少し薄めて飲むとより身体にやさしい。

 入浴前のかけ湯は少なくとも5回~10回以上。必ず足から始めて少しずつ上へ、最後に体幹の順に行ない、全身をじゅうぶんお湯にならしてから浴槽につかる。
 
 風呂の適温は40度以下、湯につかる時間は10分程度に。なるべく胸のラインより上は湯につからないようにしたほうが安全だ。肩や首もとを温めたい時は、少しだけ湯につかり、再び胸より上部分は水面の上に出す。また、浴槽から出る時は急に立ち上がるのは厳禁。ゆっくりと立ち上がり、最後の上がり湯も一呼吸置いてから行なう。

「高齢の家族を入浴介助する時は洗面器に足湯を用意し、かけ湯や身体を洗う間に冷えやすい足を温めてあげると良いですよ。ただ、足元が不安定なので介助者がいる時だけにして下さい。また、三半規管が弱い人や高齢者はふらつきやすいので、身体を洗う時は前屈みの姿勢は避けて」

■ 深刻な便秘の人は要注意 トイレで起こることも

 浴室より数は少ないものの、トイレで起こるヒートショックもある。特に危ないのは冷気ただよう夜中のトイレ。高齢者だけでなく、若くても体調不良や体力が衰えている人だと便座に座ったまま失神してしまうことも、ままあるという。ひとり暮らしの場合はとくに気をつけたい。


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