私がよく作るのは車麩と合わせた白だし煮。車麩4枚を水で戻し、ひと口大に切り、「揚げなすの乱切り」1/2袋とともに鍋に入れ、白だし・みりん各60ミリリットル、水2カップ、すりおろししょうが大さじ1~2を合わせたものを加え煮る。冷めてもおいしく、酒のつまみやお弁当のおかずとしても使える。

(3)  「とろろ」 牛丼に合わせれば人気メニューに

 国産の長いも使用の冷凍のすりおろし「とろろ」。1キログラム・850円(同)。「業務スーパー」の中でも高額商品に入るだろう。ただ国産の材料を使っていることと、長いもそのものが価格の高い野菜であることを考えると仕方がないと思う。自然解凍して使うのだが、店で食べると少量しか食べられないとろろそばやとろろ飯を、これさえあれば好きなだけかけて食べられるのがうれしく、つい何度も買ってしまう商品だ。1人で食べる昼ごはんのときなど非常に助かっている。

 また、子どもたちに食べさせるときは牛丼に合わせて使い、某牛丼チェーン店で人気のメニューを再現している。

 “すりおろす”という作業は面倒くさいと感じるもの。しかもとろろなどは手がかぶれる人もいるだろう。でもこれさえあれば、そのリスクを回避できる。

 おすすめ食材ベスト3を紹介したが、調理の材料になる食材ではないもののお気に入りの商品をひとつ紹介したい。「薄焼き(葱抓餅)」360円(同)。葱抓餅とは、台湾の屋台料理として有名で、水などで練った小麦粉をピザ生地のように広げ、塩等で味付けし、ねぎを散らしたものだ。

 葱抓餅は作る工程で何度も生地に油を塗り、巻いたりひねったりするため、薄い層ができ、パイ生地のようになる。「業務スーパー」の「薄焼き餅(葱抓餅)」もきちんと層があるため、木べらでたたいたり、箸で挟みほぐしたりしながら焼くといい。中に空気が入り葱抓餅に独特のエアリーな食感が再現できる。

 パイ生地に近い軽い食感なため、チヂミほど重くなく、朝ごはんや1人昼ごはんのときに重宝する。新型コロナウイルスの影響で、今は気軽に海外旅行にいけない。そのため、こうした“食”で海外旅行気分を味わっている。

 紹介した冷凍食品以外にも魅力的な食材が並ぶ業務スーパー。自分のライフスタイルに合った商品を発掘しに、年末年始に利用しみてはどうだろうか。(写真・取材・文/スローマリッジ取材班 中田ぷう)

※売上高は、主に加盟店への出荷額
※参考価格や商品名などは筆者購入時の情報。取材店舗や時期により、商品の取扱いが無いことや価格の異なる場合がある。