業務スーパー外観(神戸物産提供)
業務スーパー外観(神戸物産提供)
業務スーパーマニアの中田ぷうさんが実際に買った商品(撮影・中田ぷう)
業務スーパーマニアの中田ぷうさんが実際に買った商品(撮影・中田ぷう)

 今、テレビやウェブなどさまざまなメディアでこぞって取り上げられる「業務スーパー」。家族で過ごす年末・年始に向けて買い出しを考えている人も多いだろう。ありとあらゆる食材がお値打ち価格で手に入るが、その中でも利用価値の高い食材を見極めたいところ。自他ともに認める「業務スーパーマニア」のフードジャーナリスト、中田ぷうさんが本当に使える食材ベスト3を紹介する。

【写真】これは使える!業務スーパーマニアが実際に買った冷凍食品

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「業務スーパー」とは、東証1部上場の「神戸物産」が全国展開する小売店のこと。「業務スーパー」という店名ではあるが、購入は飲食のプロだけでなく、「一般のお客様大歓迎」で一般人も買うことができる。会員証や会費もいらない。

 商品は、「エブリデイロープライス」を掲げるだけあって、1袋あたりの量は普通のスーパーよりも多く、かなり割安。店内には輸入食材やメーカーから直接仕入れた商品のほか、国内自社グループ工場で製造したオリジナル商品や、自社が手がける農場や養鶏場で原材料から作った商品も並ぶ。まとめて大量に買い付けたり、原料の生産から加工・販売まで工程を自社で担ったりすることで、「プロの品質」と「お買い得」を両立しているという。

 現在、全国に900店舗近く。昨年あたりからテレビなどでも特集を組まれることが多くなり、一気に認知度を高めた。特に今年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「おうちごはん」の需要の高まりが追い風に。12月14日に発表された決算では、業務スーパー事業の売上高は21.1%増と、スーパーマーケット業界の中でも飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているスーパーである。

 2人の子どもの母親である筆者が「業務スーパー」を知ったのは3年ほど前。上の子どもの「塾ごはん」を作る時期に入り、下の子どもは食べ盛りに差し掛かったころだった。ひと月で10キログラムの米が消えてなくなり、普通サイズの調味料(400ミリリットル前後のサイズ)を買っては、あっという間になくなる。そんなとき3人の子どもを育てるお母さんからこんなことを教えてもらった。

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カレーに入れてもOK、意外な便利食材も