大晦日の「RIZIN.26」では、これまでの試合で白川陸斗と内村洋次郎をKOし、RIZIN2勝1敗の萩原京平と、K-1から移籍しMMAデビュー戦を迎える平本蓮の対戦が決定。来年フェザー級のベルトを巻くと宣言した萩原に対し、平本も自身のYouTubeチャンネルで未来の写真を貼り付けたサンドバッグにパンチを打ち込む挑発動画を投稿。ストライカー同士の対戦で、どちらが勝っても未来との試合が実現するならスリリングな一戦となる。

 またRIZIN未参戦組もフェザー級は実力者揃い。現パンクラス王者のISAOは16年9月の対戦で斎藤裕に勝利しており、打撃・テイクダウン・寝技と総合力の高いオールラウンダー。昨年10月には山本美憂の夫でRIZINファイターのカイル・アグォンも降し(判定2-1)パンクラス王座を防衛している。

 続いてDEEP王者・牛久絢太郎は今年9月に前王者・弥益ドミネーター聡志を降し戴冠。心身ともに豊富なスタミナで弥益をグラウンド地獄へ引き込みベルトを奪った。ZST王者・関鉄矢も8月の「RIZIN.22」に参戦して既に勝利を挙げており、はや1年10カ月実戦から離れている石原夜叉坊の動向も気掛かりだ。

 日米2冠王・堀口恭司が敗れたことでRIZINバンタム級がより活性化したように、フェザー級も絶対的存在であった未来が敗れたことで混沌とした様相を呈している。斎藤裕が頂点に立つもまだ頭一つ抜けたとは言えない現状で、今後さらに戦いが過熱していきそうだ。(文/長谷川亮)