ロッテ・佐々木朗希のプロデビューはいつになるのか? (c)朝日新聞社
ロッテ・佐々木朗希のプロデビューはいつになるのか? (c)朝日新聞社

 ロッテ佐々木朗希の周辺が騒がしくなってきた。

【ファンが選んだ平成で最もカッコいいバッティングフォームはこの選手!】

 日本球界の宝でもある最速163キロの高卒右腕。1軍に帯同しながら慎重に育成されて来たが、方向転換が図られそうな気配もある。何かと“話題”となっている1軍の状況が大きく関わっているため、心配の声も上がっている。

「何とかいいところで放れれば」

 10月13日、井口資仁監督は佐々木に関して、今季中のテスト、顔見せ登板について言及した。

「ブルペンでもかなり力強い球を投げている。戦力と思えば、そこでいけるでしょう。朗希がどれくらい状態が上がってきて、試合で投げられるかというところだと思います」

 井口監督がコメントを出した時点では、チームは首位ソフトバンクを猛追しリーグ優勝の可能性も十分にあった。CS進出確定とも捉えられており、優勝の行方が決まった時点での登板を前向きに検討していたとされる。しかし風向きが大きく変わってしまった……。

 10月27日、ソフトバンク3年ぶりのパ・リーグ優勝が決定した。対戦相手はくしくもロッテだった。

 今季は27日の試合前時点で11勝6敗と勝ち越しており、ソフトバンクには相性は良かった。優勝が決まったこの日も5回まで1点差を追いかける接戦を演じていた。しかし、試合終盤からは地力の差を見せつけられた形で優勝を目の前で決められてしまった。

「負の連鎖に陥っている。一部選手が新型コロナウイルスに感染、球団の状況説明には虚偽などがあると報じられ世間からバッシングも受けた。その辺りからチームは連敗を重ね、ソフトバンクとのゲーム差を広げられ独走状態を許した。それだけでなく3位以下の西武、楽天に数ゲーム差に迫られている。まさに泣きっ面にハチの状態で、チーム内には焦りが見える」(ロッテ担当記者)

「ロッテが不気味だよ。来るかも分からんよ、ロッテが」

 辛口で知られる球団OBの張本勲氏も、TBS系サンデーモーニングで古巣の躍進を予言していた。(8月16日放送)

 開幕から若手、ベテラン、外国人と噛み合って安定した戦いを重ねて来た。しかしシーズン終盤を迎えボタンのかけ違いが生じる。

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選手のコロナ感染から一気に急降下