渡邉淳さん(撮影/掛祥葉子・写真部)
渡邉淳さん(撮影/掛祥葉子・写真部)
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3~6月のテストが中止されたためか、抽選方式が導入されるほど受験者が殺到している「TOEIC L&R」。12月6日に行われる今年最後のテストに向けて、今からできることは何か? 現在発売中の『AERA English 2020 Autumn&Winter』では、2カ月でできるTOEIC完全攻略法を990点経験者に取材。700点以上をめざす人のカギは、長文攻略にある。

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「TOEICで600点前後の足踏みを続ける人には二つ欠けている点があります。英語にふれる時間が圧倒的に足りていないことと、解き方が定まっていないことです」

 こう話すのは『TOEIC(R) L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』(朝日新聞出版)の著者、渡邉淳さんだ。多くの受験者はリスニングが不十分だと指摘する。

 2カ月で100点前後のスコアアップを果たすには、特に耳からのインプットを増やす必要がある。そのために渡邉さんは、TOEICテスト開発機関が実際の試験と同じプロセスで制作した「公式問題集」のフル活用を提案する。リスニングでは会話問題のパート3や説明文問題のパート4で設問や図表を先読みし、場面や状況の理解につなげるという解き方を身につけるのが大きな狙いだ。

■リスニング攻略には“アンテナ表現”が重要

「本番と同様のテストが2回分入っている『公式問題集』を2カ月やり込みましょう。英語にふれる量を増やしながら問題を解く精度やスピードを上げるには、長文のパート3と4の反復をお勧めします。長文に慣れれば、短文にも対応できるようになります」

 パート3と4をやり込むうえで、渡邉さんは先読み以外に二つのポイントを挙げる。一つ目は"アンテナ表現"を多く覚えることだ。

「会話やアナウンスでは、答えの手がかりになる言い回しがあります。そうしたアンテナを立てるべき表現を知っておくことで、場面や展開を理解しやすくなります」

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