■坂上忍にも「忖度」せずストレートな物言い

 バラエティ番組「女心がわかる男、わからない男」(日本テレビ系、2018年4月13日放送)では、女性が言う「大丈夫」という言葉について、「元気がない時でも心配させまいと相手を気遣って無理して言っている」と話していたことも。見た目では分からない微妙な感情の動きにも敏感のようだ。

「ホランの魅力は繊細さと力強さが調和しているところだと思います。彼女の場合、きついコメントをしても炎上することはないですよね。ただの言いっ放しではなく、配慮も見え隠れするからこそ、気の強さが目立っても視聴者からは嫌われないのでしょう。抜群に好感度が高いというわけではありませんが、隠れたファンは少なくないと思います」(同)

 TVウォッチャーの中村裕一氏は、彼女の魅力についてこのように分析する。

「デビューしてしばらくは女優として活動していましたが、正直あまり目立った活躍はできず、世間的にもたくさんいるハーフタレントの一人、という認識だったと思います。しかし、キャスターやコメンテーター路線にシフトしてからは、地頭の良さに加え的確なコメントで頭角を表し、キャスター姿もすっかり板についてきました。もともと持っている清潔感に加え、凛とした芯の強さを感じさせる表情がとても魅力的です。また、先日の『バイキング』では、ラッパー・Zeebraの不倫相手の女性を気づかおうとした坂上忍に毅然とした態度で反論し、訂正を促していました。昼帯の生放送で、ストレートな物言いを得意とする男性MCを相手にキチンと自分の意見を言えるのはさすがでした。これからも“権力”におもねらず、長い物に巻かれない、人の心に寄り添ったコメントを聞かせてほしいですね」

 コメンテーターとしては鋭いところを突きつつ、キャスターとしてはそつなくこなすホラン。報道番組に進出した賢い女性タレントと思われがちだが、意外と代わりがいない逸材なのかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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