その翌週取り上げたのは何かっていうと。地域猫問題、いわゆる野良猫の話題です。出演者の若い女性からの話が発端で、江の島地域で街の人たちが可愛がっている猫がいっぱいいて、そのうちの一匹を連れ去った人がいるらしいんですよ。それって、是か非かって話が始まり。もともと、地域猫だし、連れ去った人が本気で飼おうと思っているんだったら、猫にはそのほうが幸せだし、その話をきっかけに、今の犬猫のペット事情ということで、ペットのボランティアの仕事をしている山路徹さん、ガールズバンド「SILENTSIREN」のドラム担当のひなんちゅも保護猫活動をしていて、ゲストに呼びました。

 山路さんのお話では、悪徳のブリーダーとか、ペットショップで売れなかったのを受け入れる引き取り屋というのがあるそうです。引き取り屋は、カネで引き取った犬猫を狭いところに閉じ込めて、ケガして血が出ていようがどんな状態であろうがそのままで、散々なことをしているそうなんですよ。ゴミ屋敷みたいなところに保護しに行った映像を出してくれて。たしかに、地上波のテレビでは流しにくいだろうなっていう内容でした。

 ペットの問題は闇が深いところがあるため、地上波のテレビだけでなく表のメディアでは取り上げにくいものなんだけど。僕も、とある番組で「ペットに関することをやりたい」って提案したら、企画の途中で止められたことがありました。

 小泉進次郎環境大臣がペット業者の飼育数制限を話し合っていましたが、そのことにも番組では触れて、飼育数制限に関してこれをやるのはいいけれでも、今現在30匹飼っている人は、これが減らされたらその犬や猫はどうなるんだろう、殺されるのか?などそういうことをガッツリ議論して、僕もそのことに詳しくないから、いろいろ知ることができるわけですよね。

 先週は、俳優の宝田明さんをゲストに招いて特別編として「戦争」がテーマでした。宝田さんのお父さんが満州鉄道に勤めていて、満鉄の社宅に住んでいらして、満州からの引き揚げ者です。当時、ソ連が満州に入ってきて、レイプだ暴力だといろいろとひどい目に遭ったのを見てきていた。11~12歳のときに宝田さん本人もソ連兵にタバコを売ったりしていたそうです。引き揚げの話を2時間ガッツリ聞くという内容でした。

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教科書で知る満州と住んでいた人から聞く満州は違った