橘以外にも、近年は吉岡に似ていると話題になるケースも出てきている。

「以前、吉岡さんが女優の徳永えりさんとのツーショットをインスタグラムに投稿したとき『そっくり!』というコメントが多数ついて、ニュースになっていました。また、飯豊まりえさんも似ていると言われ、ふたりの類似点をさぐる比較サイトまで出現しています。さらに、『ビズリーチ』のCMに出演し、竹内涼真さんとの交際報道でも注目された吉谷彩子さんなども似ていると言われています。いずれも、それほどかな? という感じもしますし、徳永さんや飯豊さんは特に『第二の吉岡』というキャッチフレーズがなくてもすでに世間から認知されているので、本人は気にしていないでしょう。ただ、新垣さんに並んで、最近では吉岡さんのそっくりさんネタが受けることはたしかです」(前出の編集者)

■第二の広瀬すずや石原さとみも登場

 ネットメディアは、従前よりSNSからタレントに対する批判の声を拾い上げて記事にする風潮があったが、今年に入ってからネット上の誹謗中傷に対する世間の目が厳しくなったこともあり、そうした記事は少なくなっている。こうしたなか、「第二の~」」というキャッチフレーズであれば、誹謗中傷にならずにうまく売れっ子タレントの権威を使いながら記事にできるということかもしれない。
 
「かつて、俳優がスターだった時代はタレントの希少性が高く、彼らの名前を利用して無名の新人を持ち上げるという手法が使われていました。スポーツ界でも『日本のメッシ』や『ゴジラ2世』などの言葉が使われています。正直に言えば、第2の~と言われた時点で、本家を超えられない感じもしますが、うまくいけば名前が売れます。無理やり露出を増やすという意味ではいいかもしれません。また、そっくりさんに関して日本では、モノマネ専門の芸人がいるくらい、視聴者に受け入れられているので、例えそっくりさんでも“ひとつの個性”として認められる風潮があるのだと思います」(前出の放送作家)

 TVウォッチャーの中村裕一氏は、こういった現象についてこのように分析する。

「このほかにも、石原さとみにそっくりな安倍乙が週刊誌などのグラビアで活躍していたり、現在公開中の映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』に出演している関水渚が広瀬すずに似ているとSNSで話題になったりしています。これは本人や事務所サイドからの発信というよりも、キャッチーで目を引く見出しがつけやすいなど、彼女たちを取り上げるメディア側の事情によるものが大きいでしょう。もちろん、芸能界が『そっくりさん』や『◯◯に似ている』というだけで生き残っていくことが難しい世界であることは間違いなく、それは本人が一番承知していると思います。ただ一方で、芸能界が常にフレッシュで新しい存在を求めていることも事実です。きっかけはどういう形であれ、芸能活動を続けていく中でオリジナリティやテクニックを磨き、他にはない個性を獲得してブレイクすれば芸能界で生き残っていけるでしょう」

「第二の○○」と呼ばれる女優やタレントの中から、いずれ本家を超える存在になる人も現れるかもしれない!?(今市新之助)