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【岩手新型コロナ】「自分が第1号になる夢を何度もみた」地元では安堵の声?

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井上啓太dot.#新型コロナウイルス
記者会見する達増拓也・岩手県知事と谷藤裕明・盛岡市長(c)朝日新聞社

記者会見する達増拓也・岩手県知事と谷藤裕明・盛岡市長(c)朝日新聞社

岩手県内では、県外ナンバーの車にこのようなステッカーが貼り付けられていた…(c)朝日新聞社

岩手県内では、県外ナンバーの車にこのようなステッカーが貼り付けられていた…(c)朝日新聞社

 岩手県と盛岡市は7月29日、共同で臨時記者会見を開いた。会見の冒頭、達増拓也知事はマスク姿に緊迫した面持ちでこう切り出した。

【写真】県外ナンバーの車の“防衛策”がこちら…

「本日、本県におきまして初となる新型コロナウイルス感染症患者の確認がございました」

 会見では、盛岡市の40代男性と宮古市の30代男性の2人の新型コロナウイルスの感染を確認したことが発表された。盛岡市の男性は22日に関東地方のキャンプ場に行き、友人3人と同じテントに数日宿泊。後日、友人の1人が“陽性”と判明したため、男性が29日にPCR検査を受けて同じく陽性が判明したという。

 現地で取材している記者は慌ただしそうにこう話す。

「この半年間、県内の一人目の感染者の情報を漏らすまいと、マスコミ各社はずっと警戒態勢を敷いていました。Go Toトラベルも始まり、さすがにそろそろ出てくるだろうと思っていた矢先です。各社続報のために記者クラブは騒がしくなっています」

 急展開を迎えた昨夜の会見。達増知事はこうも話した。

「県民は自分もコロナに感染する可能性があると共感をもっていただきたい」

 これまで全国で唯一、新型コロナの感染者が確認されていなかった岩手県。知事の発言は、それゆえの感染者への配慮だろう。達増知事は5月にも、「感染者は出ていい。第1号になったとしても県はその人のことを責めません」と話していた。

 “自粛警察”などといった言葉も生まれる昨今、一部では感染者への批判の声が出てくるのではないかという懸念もあった。だが、地元からは意外な声が聞こえてくる。

 盛岡市で飲食店を経営する男性は「正直、ほっとしている」と胸をなでおろす。

「5月ごろは本当にピリピリしていた。県外に出ようものなら、帰ってきてしばらくは周りから感染者扱いです。私は飲食店を経営していますから、従業員やお客さんから感染者が出てしまったら、報道で店がバレてしまう。それが本当に恐ろしかった。自分の店から1人目の感染者が出てしまう夢を何回もみましたよ」


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