日本馬の悲願達成はあるのか…今年の凱旋門賞は「見どころ」多し (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本馬の悲願達成はあるのか…今年の凱旋門賞は「見どころ」多し

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杉山貴宏dot.
今年の凱旋門賞で唯一の日本馬となりそうなディアドラ (c)朝日新聞社

今年の凱旋門賞で唯一の日本馬となりそうなディアドラ (c)朝日新聞社

 今年初戦だったエクリプスSでは勝ったガイヤースにはもちろん、昨年の欧州年度代表馬エネイブルやジャパン、マジックワンドにも完敗。休み明けの割引を言うならばエネイブルも条件は同じで、それは情状酌量の材料にはならない。

 さらに凱旋門賞と同じ2400メートル戦でディアドラは3歳時の優駿牝馬(オークス)、昨年末の香港ヴァーズでいずれも4着どまり。勝ち鞍は2000メートル戦までのようにディアドラの適距離は中距離だ。6歳牝馬で上がり目が薄いこと、凱旋門賞が行われる秋のパリロンシャン競馬場は重くタフな馬場になりやすいことなども踏まえると、ディアドラの勝利には相当の幸運が必要になりそうだ。

 もっとも、昨年もエネイブルとの勝負付けは済んだと思われていたヴァルトガイストが重馬場を味方につけて勝利し、日本の三冠馬オルフェーヴルが初めて挑戦した年には人気薄の牝馬ソレミアが大穴を開けたように、凱旋門賞といえども波乱が全く起きないわけではない。出走するならば勝利の可能性は常に残されていることも付記しておこう。

 さて、ディアドラ以外の有力馬に目を向けると、史上初の凱旋門賞3勝目を狙うエネイブルがエクリプスSで敗れたことで状況がやや変化した。7月6日時点で各ブックメーカーの前売りオッズを見ると、エネイブルは5.5倍前後の2番人気に落ちている。代わって4.5倍前後の1番人気に推されているのは3歳牝馬のラブだ。

 ラブはA.オブライエン厩舎が管理するガリレオ産駒。2歳時に愛G1モイグレアスタッドステークスを勝つと、今年は英1000ギニーと英オークスを連覇した。特に英オークスの勝ちっぷりが圧巻で、2着に9馬身差をつけての勝ちタイム2分34秒06は、2017年に5馬身差で勝利したエネイブルが記録したタイムを0.07秒更新するレースレコードだった。

 凱旋門賞は斤量面で有利な3歳牝馬が強い傾向があり、ここ12年ではザルカヴァ、デインドリーム、トレヴ、エネイブルと6勝。いずれも歴史に残る名牝たちだが、英オークスを圧勝したラブもその系譜に名を連ねる資格は十分ある。


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