今年1月、今村さんは婚活パーティーに足を運び、「運命の相手」を探しに行った。しかし、

「年齢の高い怖い女性ばかりでした……。マッチングせずに、即帰宅しました」

 今村さんによると、年齢層は30代後半から40代。昭和バブルを感じるような女性が多く、“年収すごいですね!”攻撃にうんざりしたそうだ。その後も何度か場所を変えて参加したものの、同じようなタイプの女性ばかりにしか巡り合えず、ちょっと辟易しているという。

 そして、自嘲気味にこんな愚痴をこぼす。

「今どきの女性たちって、“公務員最高!”とか安定志向じゃないですか。そもそも僕みたいな生き方をしている男と結婚したいと思うんですかね。それに容姿もあまりよくないので、このまま仕事だけして死んでいく気もします。この収入がいつまで続くかもわからないですし……。婚活ではなくて、自然な流れでの出会いに期待すべきなのでしょうか」

 最後には筆者にそう問いかけた今村さんだったが、何も言うことができなかった。

 はたして、結婚できないのは彼自身の「こじらせ」にあるのか、就職氷河期に大学を卒業したという「不運」にあるのか。

 その答えが見つからないまま、今村さんは現在も彼女いない歴=年齢を更新し続けている。(取材・文=吉田みく)