というのも、日常生活で一つの筋肉だけを使うことはほとんどない。むしろその逆で、たくさんの筋肉が連動して動くことで、さまざまな動作を可能にしている。だからこそ、全身の筋肉を鍛えることで、日々の生活のあらゆる動作が非常にラクになるのだ。

 しかも、『自衛隊式 筋トレダイエット』は、ダイエット期間別の最適な全身トレーニング法を伝授してくれる。初心者向けから難易度の高いトレーニングメニューの選定まで、この一冊がすべて示してくれるのだ。

『自衛隊式 筋トレダイエット』を実践して2週間。体重は当初よりもマイナス7キロ、ベルトも5センチほど短くなった。さらに「体を動かす楽しさ」に目覚め、ダイエットに最適なメンタル状態になっていた。あとは暴飲暴食さえ気を付ければ、何をしたって痩せる。

 そして1カ月が経過したころには、体重マイナス15キロを達成! この期間、キツイと思うこともなかった。

 1カ月で15キロの減量は、著者の足立さんが勧める減量ペースよりかなり速い。私がまだ26歳で代謝が良い年代だからこの数字になったと思うが、自衛隊式筋トレダイエットを、焦らずに実践すれば、世代にかかわらず有効だと思われる。

 結局ダイエットで重要なのは、生活を変化させるワンアクションなのだ。まずはダイエットに向けて大きく足を踏み出すこと。そうすればモチベーションは自ずと保たれるのだと実感した。

「ダイエットをしたいなら、まずは掃除からはじめるべき」

 上から目線で、友人たちにこう言っている今の自分を誇らしく思う。(朝日新聞出版・販売部員M)