最高です。水野美紀先生 「M」の演技は鈴木おさむの「当て書き」を超えた (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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最高です。水野美紀先生 「M」の演技は鈴木おさむの「当て書き」を超えた

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、女優の水野美紀さんについて綴ります。

【写真】年齢を重ねた輝きがある女優の水野美紀さん

*  *  *
 僕の職業は放送作家です。ドラマなどの脚本も書かせていただいていますが、脚本家の方に勝てるわけもなく、そんな中で、放送作家の僕だからこそ作れるドラマを書けるようになりたいと思い続けてきました。そんな僕が「あ、こっちの方向はあってるかも」と思ったのが、「奪い合い、冬」というドラマでした。僕はコメディードラマを作るのがあまり得意ではない気がします。放送作家としてコントなどもたくさん書いてきましたが、コントとコメディードラマって、実は結構厚い扉がある気がするんです。

 で、「奪い愛、冬」の打ち合わせでプロデューサーから「変なことがたくさん起きるドラマを作りたい」と言われて、ハッ!と気づけた。例えば、会社で不倫しているカップルがいる。ドラマにしたら、不倫恋愛ものですが、見方によってはその様って笑えますよね。不倫してる人って、周りに結構バレてるのに気づかなかったりするじゃないですか。

 あと、人のことを一途に好きすぎる。これって、ピュアな恋愛のように聞こえますが、見方によっては怖いしホラーだし、笑えても来る。僕は怖さも悲しみも、薄皮一枚のところに笑いが潜んでいると思っています。

 そして「奪い愛、冬」で、水野美紀さん演じる蘭さんという女性をかなりハードに描こうと思ったのです。ドラマのキャラクターを作るというよりも、コントのキャラクターを作るような感じで肉付けしていく。そんなキャラクターを、ドラマの中で動かしていくと、いろんな見方ができるドラマになるんじゃないかと。

 あのドラマで水野美紀さんとお仕事出来たことは、僕の作り手としての運命を変えてくれました。自分なりの「おもしろいもの」の表現の仕方を見つけることができたというか。

 日本には沢山の女優さんがいます。年を重ねていくうちに、女優さんの生き方ってとても難しくなってくるなと思っています。若い人は次々に出てくるし、20代の時にやれていた恋愛ものはできなくなってくる。「選択肢」は狭まってくるのかなと思っていました。


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