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【眼の手術】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

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出村真理子dot.#いい病院2020#ヘルス#病気#病院
眼球に3カ所穴をあけて細い手術器具を挿入し、網膜の修復や、硝子体を切除して止血や増殖膜の除去などをおこなう。広角レンズを使用することで視野が広がり、画像のように眼底の端のほうまでよく見えるようになる(画像提供/寺崎医師、イラスト/寺平京子)

眼球に3カ所穴をあけて細い手術器具を挿入し、網膜の修復や、硝子体を切除して止血や増殖膜の除去などをおこなう。広角レンズを使用することで視野が広がり、画像のように眼底の端のほうまでよく見えるようになる(画像提供/寺崎医師、イラスト/寺平京子)

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から回答を得た結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。病院ランキングだけでなく、治療法ごとの最新動向やセカンドオピニオンをとるべきケース、ランキングの読み方などを専門の医師に取材して掲載している。ここでは、「網膜硝子体(もうまくしょうしたい)手術(眼の手術)」の解説を紹介する。

 同ムックの手術数ランキングの一部を「AERA dot.」の特設サイトで無料公開しています(注:網膜硝子体手術は公開していません)。サイトはこちら

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 網膜硝子体手術とは、網膜や硝子体の病気に対する手術だ。「網膜剥離」や「糖尿病網膜症」、網膜の中央部分(黄斑部)に起こる病気などが対象となる。網膜硝子体手術の近年の動向について、名古屋大学病院の寺崎浩子医師はこう話す。

「ひとつは手術機器の細径化です。眼球に挿入する器具は予防注射の注射針程度まで細くなっており、術後の縫合も不要で手術時間も短縮されています。観察系の技術も進歩し、顕微鏡下で術野の視野が広くとれる『広角レンズ』も、より簡便に使えるタイプが普及しています」

 また、光干渉断層計(OCT)検査の普及により、網膜や黄斑部の病気の早期診断が可能になり、視力の低下が進む前の予防的な手術もおこなわれるようになった。機器や診断技術の進歩により、より低侵襲で安全な手術が可能となっている。

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』では、網膜硝子体手術の手術数だけでなく、白内障と緑内障の手術数も紹介している。白内障の手術は、濁った水晶体を除去して眼内レンズを入れる。緑内障は、まずは点眼薬により眼圧を下げる治療をし、薬物療法で効果が得られない場合に手術をおこなう。東京大学病院の相原一医師はこう話す。

「緑内障は使用する点眼薬の種類が多く、副作用や適切な治療の継続が困難という問題がありましたが、近年では副作用が少ない薬や配合薬も登場し、薬の数も点眼の回数も少なく使いやすくなっています」

 緑内障の手術も技術・機器ともに低侵襲化が進み、軽症者におこなわれる線維柱帯切開術(流出路再建術)は、日帰り手術も可能となっている。


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