固い絆で結ばれたヘキサゴンファミリー。左から、上地雄輔、島田紳助氏、misono
固い絆で結ばれたヘキサゴンファミリー。左から、上地雄輔、島田紳助氏、misono

 1月中旬に、歌手misonoのユーチューブ「misonoチャンネル」に何の前触れもなく突然、出演を果たした島田紳助氏。引退してから8年、その衰えぬマシンガントークに世間は大いに湧き、大騒動となった。2月10日には後半部分も公開されたが、動画内で島田氏はかつて司会を務めた高視聴率番組「クイズ!ヘキサゴンII」(フジテレビ系)への愛を語りに語っており、視聴者や関係者を驚かせた。

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 同番組はおバカブームを生み出し、上地雄輔やつるの剛士、里田まい、木下優樹菜、スザンヌなどが島田氏の手腕によって大ブレイクするきっかけとなった。しかし、島田氏の引退によって同番組は打ち切りに追い込まれ、ヘキサゴンファミリーは以降、芸能界で苦戦を強いられることになった。女性週刊誌の芸能担当記者は次のように語る。

「紳助さんは羞恥心(上地、つるの、野久保直樹)やPabo(里田、スザンヌ、木下)などの音楽グループをつくり、作詞作曲なども手掛け、番組を飛び越えてスターを生み出すことに成功しました。しかし、あれから9年が経ち、ほとんどのメンバーが当時の輝きを失っています。上地さんはテレビ露出が激減、スザンヌさんも離婚してめっきり見なくなりました。“勝ち組”と思われたユッキーナも、先日のタピオカ騒動と離婚ですべてを失ってしまいました。唯一、里田さんは田中将大投手とニューヨークで幸せに暮らしていますが、タレントとしてヘキサゴン時代よりブレイクした人はおそらくひとりもいないのでは」

 ちなみに不倫騒動で芸能界でのポジションが激変した矢口真里もファミリーの一員だ。今回の突然の動画出演では、島田氏が芸能界で苦戦を強いられているメンバーに触れ「不幸率8割ぐらいや」とネタにしつつもエールを送っていた。misonoや同席していた山田親太郎も同じファミリーとして嬉しそうな表情をしていたのが印象的だった。

「今回の紳助バブルで、misonoチャンネルの登録者数は7万人ほど増えたそうです。これは月収にすると70万円ほどになり、今後も動画投稿を続ける限りコンスタントにこの月収が入ってくることになるので、やはり紳助さんの影響力はいまでも絶大なんだと痛感しましたね。まずはファミリーの中からmisonoを助けようと思ったのかもしれません。今後、メンバーがそれぞれ動画チャンネルを解説し、紳助さんが助け舟を出していくという流れになるかもしれません」(放送作家)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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