■まず不幸続きのmisonoに手を差し伸べた

 TVウオッチャーの中村裕一氏も電撃出演の真意に関して同じ見方をしている。

「義理人情に厚い紳助さんのことですから、ヘキサゴンファミリーのなかでも特に苦戦を強いられているmisonoのためにひと肌脱いだのでしょう。ヒット曲には恵まれず、タレントとしても伸び悩み、一昨年には所属事務所との契約を終了しています。プライベートでは夫・Nosukeが精巣がんの闘病中で、本人も昨年メニエール病であることを公表するなど苦境が続いていた。『少しでも自分が役に立てれば』という思いから立ち上がったのだと思います、ほかのメンバーにもその力を貸す場面が見られるかもしれませんね」

 島田氏は今回の動画でも芸能界復帰を全否定していたが、今後はヘキサゴンファミリーの再プロデュースを手掛けるということなのか。もしくは再び本人が表舞台に出てくるのか。

「今回の動画の反響を見ても、紳助さんのしゃべりを聞きたい人はいまだに多いのは事実。最強の素人ユーチューバー誕生という可能性もある。後編の動画では吉本の大崎会長とサイバーエージェントの藤田晋氏に笑いを交えながら謝罪をしており、過去にメディア復帰の打診があったことを匂わせていましたが、水面下でそんな交渉が実際にあるんでしょう。しかし、ユーチューバーデビューと芸能界復帰は話が別です。引退後、紳助さんは吉本サイドに無断で週刊誌の取材にはたびたび応じていますが、出るたびに吉本の首脳陣は頭を悩ませているといいます。反社との付き合いを徹底的に排除しなければいけないタイミングで、黒い交際で引退した紳助さんを復帰させるわけにはいかない」(前出の記者)

 天才的なトークスキルと唯一無二のキャラクターから、今もバラエティ番組でも話題に上るなど、復帰待望論も根強い。だが、動画の中で「芸能人ってやっぱり変やで」とも話しており、本人には復帰の意志はあまりなさそうだ。輝きを失ってしまった元ヘキサゴンメンバーたちに島田氏が手を差し伸べる時は来るか。(文/藤原三星)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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