■神戸 C

 ビッグネームを立て続けに獲得した過去2、3シーズンより堅実な補強が目立つ。日本人選手の移籍での獲得はセンターバック菊池流帆(←山口)だけだが、前線に清水のエースだったFWドウグラスを獲得できたことは大きい。

 昨シーズン13得点のダビド・ビジャが現役引退した分を少なくともゴール数で埋めることは十分に可能で、フルシーズンでプレーできれば、さらに上乗せも期待できる。欲を言うならACLの選手登録に備えてアジア人枠の外国人選手を獲得しておきたかったが。

■広島 D

 城福浩監督が就任3年目となるシーズンでタイトルも期待される。ただ、インとアウトの収支から考えると、MF吉野恭平(→仙台)、稲垣祥(→名古屋)、FW渡大生(→大分)などの移籍に見合う戦力を補強したとは言い難い部分もある。

 FW永井龍(←松本山雅)、DF櫛引一紀(←大宮)ともに好選手だが、優勝を目指すメンバーとしては過度な期待ができない部分もある。中盤と2列目はもともと選手が揃っているが、さらに構成力を高める上で、エゼキエウに期待するところは大きい。

 永井が新加入の前線はドウグラス・ヴィエイラに加え、松本山雅からのレンタルを延長したレアンドロ・ペレイラがさらにフィットしそうだ。ユースから昇格の鮎川峻はシャドーのポジションからゴールを狙える選手で、1年目から活躍してもおかしくない。

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大分は頑張った