戦力アップかダウンか…J1ストーブリーグ通信簿2020 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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戦力アップかダウンか…J1ストーブリーグ通信簿2020<前編>

河治良幸dot.
浦和に新加入のレオナルド (c)朝日新聞社

浦和に新加入のレオナルド (c)朝日新聞社

■鹿島 B

 ザーゴ新監督の“初陣”となったACLのプレーオフでメルボルン・ビクトリーに敗れてしまった。もともとACLとリーグ戦の“二足のわらじ”を履くことを見越した戦力だけに、序盤戦でだぶつきかねないポジションもある。

 言い換えれば、それだけ開幕スタメンをめぐる競争がハイレベルということ。ザーゴ監督が掲げる高い位置からのディフェンスや多角的なサイドアタックに適応性の高い選手が、各ポジションでその座を勝ち取るだろう。特に経験豊富な山本脩斗に新加入の永戸勝也(←仙台)、杉岡大暉(←湘南)が挑む左サイドバックはホットゾーンだ。

 和泉竜司(←名古屋)、ファン・アラーノ(←インテルナシオナル)が加入した中盤もJリーグ屈指の水準にあり、ブラジル2部で得点を量産したエヴェラウド(←ケレタロFC)が加わった前線も充実の陣容だ。

 鹿島の“お家芸”とも言える高卒ルーキーもMF荒木遼太郎(←東福岡高)、MF松村優太(静岡学園高)、FW染野唯月(←尚志高)と高体連トップレベルの3人が加わった。ACLの本戦を逃したことで、ルヴァン杯にグループステージから参戦することになったが、2020年における満21歳以下の日本人選手を一人は起用することを義務付けられる同大会でアピールし、早期のリーグ戦デビューにつなげるポテンシャルのある選手たちだ。

■柏 A

 昇格からいきなり上位を狙う陣容を整えた。プレシーズン恒例の“千葉ダービー”である「ちばぎんカップ」ではスタメンに昨シーズンの主力選手を並べてJ2の千葉に2-0で勝利したように、もともとJ2では“反則レベル”と言われたメンバーが開幕時のスタメンを担いそうだ。

 そこに磐田から加入したセンターバック本職のDF大南拓磨、鳥栖から加入した左サイドバックの三丸拡、長身DFの高橋祐治、右サイドからの攻撃力に定評のある北爪健吾(←横浜FC)、左サイドからのカットインを最大の武器とする仲間隼斗(←岡山)、ゴールハンターの呉屋大翔(←G大阪)といった実力者が割って入っていけるかに注目だ。いずれにしても選手層は2019年シーズンの上位クラブと比べても引けを取らない。

 もともとハイレベルな競争を想定していたGKは中村航輔が「ちばぎんカップ」で負傷し、開幕時は韓国代表の新外国人キム・スンギュがゴールマウスを守ることになりそうだ。要するに想定外ではあるが、神戸でJリーグも経験しているトップレベルのGKを獲得していたことが、結果的に幸いした形だ。


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