「グッズ製作をしても不良在庫を抱えては意味がない。キャンプから春先にかけて話題の選手モノは売れます。それが松坂クラスならケタ違い。ただ、シーズンに入って2軍暮らしで話題に上らなくなったら当然売れません。実際に戦力としては年齢もあり、どのくらいやれるかは未知数。だから他の選手グッズを後回しにしても、まずは松坂グッズを売りたい。キャンプ地で松坂以外の個人グッズを扱っていないのもわかります」(前出スポーツライター)

 復帰記念グッズは『HERO IS BACK』とネーミングされ、フェイスタオル、トートバック、キーホルダーなど5種類。全国発売直後ということもあり、キャンプ地でも売れ行きはダントツだ。

「優勝記念グッズなどと同様、松坂さんのものはとにかく売れます。1番は日差し避けにも使えるフェイスタオル。平日で30枚、休日だと100枚近く売れる。誰でも名前を知っているスゴイ選手ですからね」(売店担当アルバイト)

 フェイスタオルの値段が2100円なので、フェイスタオルだけでも100枚売れるだけで1日で約20万円の売り上げになる。また、オープン戦が始まり、シーズンが近づけば名前入りユニフォームなどの新商品も発売される。年俸3000万円はグッズだけですぐに回収できそうだ。

 プロ選手の評価や価値には有形無形のものがあり、人気や知名度の要素も大きい。松坂がヒーローたる所以はそこにも要因がある。球場内での結果のみではなく、様々な形での貢献がある。いろいろ言う人も多いが、これも戦力としての形。松坂大輔、恐るべし。