甲子園優勝校の主将が強盗逮捕 “野球エリート”を転落から「救う道」はなかったのか

2020/02/06 16:00

2017年に夏の甲子園を制覇した花咲徳栄の主将だった千丸剛 (c)朝日新聞社
2017年に夏の甲子園を制覇した花咲徳栄の主将だった千丸剛 (c)朝日新聞社

 先月末、プロ野球のキャンプインを目前に控えて野球関連のショッキングなニュースが飛び込んできた。

【ファンが選んだ平成で最もカッコいいバッティングフォームはこの選手!】

 17年夏の甲子園優勝チームの主将が逮捕された。強盗目的で民家に侵入し、住人に頭蓋骨骨折、顔面切創などの大けがを負わせたとして、千葉県警は1月31日、強盗致傷などの疑いで、東京都町田市、無職千丸剛容疑者(20)ら男5人を逮捕したと発表した。

 千丸容疑者は17年夏の甲子園で優勝した花咲徳栄(埼玉)の主将だった。卒業後は駒大進学も1年時に野球部を退部。大学も退学していた。他の4人は大和市などの21~22歳。千丸容疑者ら4人は容疑を認め、1人は一部否認している。(日刊スポーツ1月31日)

 甲子園優勝チームのキャプテンを務めた男の変貌ぶりは大きな話題となり、朝の情報番組でも各局が取り上げる事態となった。更に浮かび上がってきたのは大学野球部の体質だ。千丸容疑者の同級生が、所属していた大学野球部の下級生に対する扱いを綴ったメッセージがSNS上で拡散され、こちらも大きな話題となっている。

 世間的な注目度の高さから高校野球に関する不祥事は話題となることが多いが、大学野球についてはそこまで取り上げられることは多くない。しかし野球部に限らず、大学の体育会系部活動には、「4年神様、3年天皇、2年平民、1年奴隷」という言葉があるように、強烈な縦社会があると言われてきた。

 かつて法政大学でプレーした江川卓(元巨人)は、自身の高校時代からプロ入りまでを描いた漫画『実録たかされ』(画・本宮ひろし 文藝春秋)の中で、上級生の下級生に対するしごきの壮絶さについて以下のように述べている。

『法政の名物でダービーっていうのがあってさ……、四年生についてグラウンドを回るんだ。四年生は一周、三年生は二周……。ただし四年は一周で次の四年と代わる。だから全力疾走するだろ。次に三年、二年……、一年なんか一時間以上全力疾走だぜ。俺はあんなもの絶対認めない。体を鍛えるなんてもんじゃない…。イジメだし、ただのシゴキだ。あのバカげた練習で何人の優秀な一年が病院に送られ、辞めて行ってしまったか』。

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古い体質を改善しようという動きも

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