書き込む側のモラルを改善しなければならない時がきたのです。ネット上に書き込まれた言葉で、人は心を病んで死にます。書き込んだ人が複数であれば、リンチによる殺人と同じです。書く側は軽い気持ちで書き込んでいるのでしょうが、受け取る側のストレスは相当なものです。

 多くのYouTuberが韓国のアイドルに対して当事者意識を持ったのも、このストレスが実感としてわかるからです。画面に映る文字は、人を殺すのに十分な凶器となりうるのです。インターネットが普及した現在、これは誰もが加害者にも被害者にもなりうる犯罪です。

 小・中学生の子どもたちもインターネットに身近に触れる時代です。中高生にとってもSNSは非常に身近な存在です。ティーンエージャーは特に多感な時期なので、インターネット上の言葉に非常に敏感です。

 未成年がインターネットに触れる場合、安易な書き込みをさせないように、教育が必須だと思います。ネットリテラシーと呼ばれる、インターネットの使い方についての知識の教育です。

 こうした教育は、学校の先生や親がしなければなりません。誹謗中傷や攻撃的なコメントをする人口自体を減らさないと、問題は解決しません。

 YouTubeだけでなくTwitterやTiktokやInstagramなどのSNSを利用する人口は増えています。それぞれ便利なツールですが、使い方を誤ると危険なツールでもあります。正しい知識とモラルを持って運用する、これを教育しなければならない時期になったのだと思います。

 全てのインターネットを利用する人たちに、正しい使い方をしてほしいと願っています。子を持つ親として、1人のYouTuberとして。

◆プロフィール
なーちゃん/二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男・こうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、“ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。登録者数214万人、総再生回数13億回を誇る。YouTube Twitter