再生数13億回のママYouTuber「なぜヒカキンさんの動画はつまらないのか」 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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再生数13億回のママYouTuber「なぜヒカキンさんの動画はつまらないのか」

連載「ママYouTuberなーちゃんの三足わらじ生活」

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動画1本の最多再生回数は2.8億回を超える(「なーちゃんねる(naaachanel) 」より)

動画1本の最多再生回数は2.8億回を超える(「なーちゃんねる(naaachanel) 」より)

 皆さんは超有名YouTuberのヒカキンさんの動画を見たことがありますか? 彼の動画、つまらないと感じたことはありませんか?

 今回は、プロのYouTuberとしての視点から、ヒカキンさんの動画を解説しつつ、YouTuberの仕事について解説していきたいと思います。

 まず、ヒカキンさんの動画がつまらない理由について解説します。理由はいたってシンプルで、ヒカキンさんは7~10歳の小学生男子に「面白い」と思われるように動画作りをしています。企画も、編集も、言葉遣いも、髪形も体形も、全ては小学生男子のために演出して作り上げています。そのため、ターゲット層から外れている大人にはつまらなく感じられるのです。

「子どもが夢中になって見てるけれど、何が面白いのかわからない」

 という親御さんが多いのは、まさにヒカキンさんの思惑通りということになります。彼のキャラクターは、おそらく、「小学生の頃に一緒に遊んでくれた近所のお兄さん」がコンセプトだと思います。身近で、親しみやすく、面白いことを言ったりやったりして笑わせてくれる、親切なご近所のお兄さんです。

 動画内の効果音も演出も声のトーンもシーンの切り替えのタイミングも全て完璧に小学生の心をつかむように工夫されています。数年前に比べて太っているのも、サムネイルで変顔をして二重アゴにすれば、小学生男子にとって面白いからです。

このように企画も編集も演出も、全てターゲットの趣向に合わせて計算されています。そう考えると、彼が小学生の子どもたちから絶大な人気を得るのは、当然の結果だと言えます。

「そこまで考えてやっているの?」

 と思われた方もいるかもしれません。ここから、YouTuberという仕事の本質的な部分について、説明したいと思います。

 先ほどはヒカキンさんを例に挙げましたが、名の知れたYouTuberは皆、ターゲットを定めて動画を作っています。YouTuberは、「好きなことで 生きていく」という標語のもと、好きなことをして楽して稼いでいるように思われていますが、これは大きな勘違いです。「(自分の)好きなこと」ではなく、「(視聴者の)好きなこと」をしているのです。この意識が持てるかどうかが、プロのYouTuberになれるかどうかの分かれ目になると思います。


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