都心からも身近な“山岳紅葉路線” 普通列車で晩秋探訪 (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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都心からも身近な“山岳紅葉路線” 普通列車で晩秋探訪

植村誠dot.#鉄道
JR中央西線(下)から見える木曽川の名所「寝覚の床」(提供/上松町観光協会)

JR中央西線(下)から見える木曽川の名所「寝覚の床」(提供/上松町観光協会)

大井川鉄道井川線の閑蔵駅。井川駅から5キロ、20あるトンネルを抜ける(C)朝日新聞社

大井川鉄道井川線の閑蔵駅。井川駅から5キロ、20あるトンネルを抜ける(C)朝日新聞社

中央アルプスの山々をバックに、大田切川(天竜川の支流)にかかる鉄橋を渡る飯田線(C)朝日新聞社

中央アルプスの山々をバックに、大田切川(天竜川の支流)にかかる鉄橋を渡る飯田線(C)朝日新聞社

 中央本線のうち「中央東線」と呼ばれる東京~塩尻間は、長距離普通列車が多いのも特徴。豊田~松本間(192.3キロメートル。塩尻~松本間は篠ノ井線)を筆頭に、所要3時間を超す普通列車が何本か走っているので、ロングランに挑戦してみてもいい。ただし、こうした中長距離普通列車は東京や新宿駅には乗り入れず、高尾や八王子などが起終点となっているので要注意。

「中央西線」と呼ばれる塩尻~名古屋間では、絶景の中心となる中津川~塩尻間の普通列車が激減するため、途中下車を楽しむには特急も上手に使うのがコツといえそうだ。

 なお、東京(都区内)~塩尻間など「東京近郊区間」のみの乗車券では途中下車ができない決まりだが、このエリア外を含む東京(都区内)~木曽福島間などとすることにより途中下車が可能となる。

■蒸機列車と生っ粋の山岳列車に乗って紅葉の世界へ

「きかんしゃトーマス号」など、蒸気機関車の運行でも知られる大井川鐵道。この人気の蒸機列車乗車を交えながら、大井川沿いの紅葉探訪に繰り出す。

 大井川鐵道は金谷を起点に大井川沿いを北上、南アルプスに分け入った井川までを結ぶ65.0キロの電化路線。途中の千頭を境に大井川本線と井川線とに分かれているが、紅葉絶景路線としては「南アルプスあぷとライン」の愛称を持つ井川線を推薦したい。

 井川線は、人家もまれな山あいを走る生っ粋の山岳路線。途中のアプトいちしろ~長島ダム間には90‰(パーミル)という急勾配があり、レールとレールの間に敷設された歯型レールと車両の歯車とを噛み合わせて走る、わが国唯一のラック式鉄道(アプト式)でその難所を克服しているほか、川底から日本最高となる70.8メートルという高所に架かる関の沢橋梁(尾盛~閑蔵《かんぞう》間)など、見どころの多い路線となっている。

 このため「全線が見どころ」といえるが、アプト式区間などのほか、接岨(せっそ)湖上の奥大井レインボーブリッジに設けられている奥大井湖上駅や、駅に通ずる道にすら乏しい「秘境駅」尾盛駅など途中下車をしながら楽しんでみたいポイントも多い。


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