ムロ:うんうん。

天海:自分ができなさすぎて嫌になるっていうことはあるけど、その仕事自体が嫌になることは私は無いかな。それは幸せなことかもしれませんよね。でも、役者という仕事はものすごく自分と向き合わなきゃいけないから、毎日傷だらけですよ。

ムロ:そうですね。面白い・面白くない、良い・悪いという評価もありますからね。そういう場所に自分たちから立っているわけで、評価は受けるべきですし。

――最後に、お互いの「死ぬまでにやりたいことリスト」にぜひこんな項目を入れてほしい!ということを考えてみてもらえませんか。

ムロ:そんな、斜めからの質問! すっごい高速スライダーみたいなの投げましたね(笑)。

天海:ムロくんは、もちろんお芝居も、コント的なものも、この映画で披露されてる歌とかも、いろんなことをしていらっしゃるから……。

ムロ:(笑)

天海:以前、タモリさんが司会をされていた「今夜は最高!」みたいな番組をやってもらいたい。いろんなゲストの方を迎えてタップを踊ってみたり、コントをやってみたり、歌を歌ってみたり、バラエティーに富んだやり方でその人の違う側面を出してくれるようなエンターテインメント番組を、絶対に深夜で! そこにゲストとして呼んでほしい。

ムロ:初めて言われましたよ。僕は、天海さんを映画やドラマで拝見していて、正義感のある強い女性や、冷酷そうに見えて意思がある女性というイメージがあるんですが、そうじゃない天海さんが見たいですね。おばあちゃん役、しかも青島幸男さんが演じていたような「意地悪ばあさん」が見たい! 意地悪して笑っている、悪~い天海さんを見てみたいですね。

天海:今ちょっとその路線になってきていますよ。

ムロ:あはは(笑)。

天海:確かに、樹木希林さんのようなポジションに憧れますね。もちろん樹木さんは素晴らしい女優さんなので、きっと同じようにはできませんが。私なりの、ババアがやりたいです。

ムロ:もし「意地悪ばあさん」をやるなら、街のおまわりさん役は僕がやりますので。

天海:そのときはぜひ!

(取材・構成/AERA dot.編集部・金城珠代)

■映画情報
『最高の人生の見つけ方』
10月11日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2019 「最高の人生の見つけ方」製作委員会