外野手:新見克也(「ナイン」あだち充)

 連載が開始された1978年当時では珍しい設定の「1番・センター」として主役を張った。今でこそ、イチローなどの影響もあり、1番を任される俊足の外野手=カッコイイとの印象もあるが、それ以前にこの条件に当てはまる希少な存在。最も有名なあだち充作品「タッチ」と同様、ヒロインで野球部の女子マネージャーを務める中尾百合の「笑顔」のために野球を始めるなど、恋愛的要素も新見の魅力を際立たせている。

外野手:安仁屋恵壹(「ルーキーズ」森田まさのり)

 不良たちが中心になった同作品だけあってキャラクターのヘアスタイルは野球漫画には珍しい“ロンゲ”。一筋縄ではいかない男だが野球の能力は高く、所属する二子玉川学園高校では主力としてチームを引っ張る。投手としても高3時に155キロをマークする能力の持ち主で、ルックスもよく女性に非常にモテる。実写化された際には、俳優の市原隼人が熱演した。

外野手:景浦安武(「あぶさん」水島新司)

 景浦將、藤村富美男らかつて実在した伝説的選手がモデルになっている酒豪の大打者。打席に入る前、景気づけのために口に含んだお酒をバットに吹きかけ、ニックネームの「あぶさん」もお酒の名前が由来で、酒とは切っても切れない関係だ。漫画の連載当初は代打専門だったが、最終的には三冠王も獲得した。実在するプロ野球選手も登場する同作品で南海、ダイエー、ソフトバンクでプレーしたホークスの“生き字引”的存在。

次点:毒島貴志(「ストッパー毒島」ハロルド作石)
次点:花井梓(「おおきく振りかぶって」ひぐち アサ)
次点:茂野大吾茂野吾郎(「MAJOR 2nd 」満田拓也)