■自虐ネタを突破口に起死回生を狙っている

 今年2月に読売巨人軍の片岡治大コーチとの電撃婚を発表したが、若かった自分を冷静に評価している姿を見ると、結婚を機にベッキーに心境の変化があったということなのか。。しかし、一方で「不倫自虐ネタは、未だ視聴者からの反発を招くことも多い」と話すのはテレビ情報誌の編集者だ。

「4月に出演したバラエティ番組で、宮迫博之さんと一緒だったところを週刊誌に撮られそうになったと告白していました。これにMCから『面白い』とイジられると、ベッキーは『面白くないよ』『人生変わるんだから』と、不倫騒動を匂わすリアクションで笑いを誘っていました。そんなベッキーの不倫自虐ネタは面白いのですが、ネット上では『ネタにしてるのが許せない』『笑い話にできない』など、辛辣な意見も多いんです。また、自虐ネタは好感度アップに繋がることがある一方、重過ぎると周囲に気を遣わせ微妙な空気になります。ですから、今後は不倫以外の軽い自虐ネタも明るく言えるようになれば、次第にアンチは減っていくと思いますよ」

 TVウオッチャーの中村裕一氏は、そんな彼女の今の状況をこう分析する。

「身から出た錆とはいえ、相変わらずの世間の風当たりの強さには思わず同情したくなるほどです。今はやることなすことすべて裏目に出てしまっているので、この負のループから抜け出すことはまだまだ難しいかもしれません。ただ、彼女に限らず、一度失敗した人にチャンスを与えることには大いに賛成ですので、その突破口になりそうなのが自虐ネタと言えます。自らを貶める場合、周りがひかずに笑える絶妙なさじ加減が求められますが、長らくバラエティの第一線で活躍してきた彼女なら大丈夫でしょう。めげずに、やけにならずコツコツ露出を続けていれば、いつか起死回生の一手が飛び出すかもしれません」

 周りを傷つけることなく笑いを取れる自虐ネタ。上手く使えば、バラエティ番組の出演機会もより増えるかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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