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“難婚社会”の今、令和の結婚はどうなるのだろう?

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山田昌弘氏 (c)朝日新聞社

山田昌弘氏 (c)朝日新聞社

 結婚しない男女があふれる難婚社会の到来。困難から不要へ。加速化する現象はいったい何の表れか? なぜ、若者は結婚しないの? そもそも何のために人は結婚するの? 「婚活」の提唱者であり、昭和、平成と内外の結婚事情を丹念にリサーチしてきた社会学者の山田昌弘氏が、最新作『結婚不要社会』(朝日新書)で男女のホンネを分析した。見えてくる結婚の正体、そして未来はどうなる?


■将来の夢は「結婚」
 ゼミの学生に将来の夢を聞いてみた。「世界一周旅行」という定番のものから、「老後に備えて、アパートを建て家賃で暮らせるようにする」といった年金不安を反映したものもあった中で、4人の女性、そして男性も1人、「結婚」と答えた。どんな結婚かと聞くと、「普通の結婚」と答える。その中身はと聞くと、結婚して子どもを育てて、楽しい家庭を作りたいという。今の大学生にとっては、一昔前なら、平凡と言われるような結婚生活も「夢」と捉えられる時代となってしまった。

 元号が令和に変わり、平成時代を振り返る番組や記事が溢れている。私も、結婚や若者の30年に関していくつか取材を受けた。私の専門の家族や若者の分野では、その変化ははっきりしている。それは、就職も結婚もしやすい時代から、就職も結婚もしにくい時代への変化である。

 平成初期はバブル経済の真っ最中。当時の若者にとって就職は容易なものだった。大学生なら大企業から内定をいくつももらうのは当たり前、企業訪問に行くと交通費が支給され、内定日には拘束のためにホテルで接待されたなどの話が溢れていた。余談だが、ちょうど、今の大学生の親がその世代に当たる。先日、学生に「自分の親に就職の時の話を聞いてくる」という課題を出したら、学生は当時の就職状況に、半ばびっくり、そして、半ば羨ましがっていた。

 当時造語された「フリーター」は、自由の象徴だった。会社に縛られるのをよしとせず、自分のやりたいこと(役者になる、起業して成功するなど)をするために、あえて就職せずに、アルバイトを転々とする生き方がもてはやされたのである。もちろん、大多数の若者は、自由な生き方にあこがれつつも、正社員として就職したのであるが、それでも、いずれは自分が活躍できる職場に転職したり、起業するといった「夢」をいだいていた。


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