村上自身も「試合で打つためにどうするかっていうのを考えて、石井(琢朗打撃)コーチと僕の意見とを話し合いながら取り組んでいます。1日1日が充実して、すごくいい練習ができてると思います」と、手ごたえを口にするようになった。

 その石井コーチは、村上の魅力について「やっぱり飛ばす力を持ってること」という。「あとは打率が上がれば言うことないけど、アベレージばっかりを気にして、そこを失わないようにしないといけない。そこを失わないように、いかにアベレージを上げていくかっていうところですね」。

 5月11日の巨人戦(東京ドーム)で早くも2ケタ本塁打に到達し、この時点で10本塁打、27打点。繰り返すが、まだ19歳である。これからどこまで成長していくのか……。元号が代わった今、我々は“令和の怪物”誕生の目撃者になっているのかもしれない。(文・菊田康彦)