最終的に3、4月の計26試合中23試合でヒットを放ち、リーグ最多の35安打でリーグトップの打率.350をマーク。打順が2番、途中から1番を務めている影響で打点は15とやや少ないが、7本塁打と長打力は健在で、もはやその姿には風格が漂っている。

 昨季の坂本は、3・4月の25試合で38安打、打率.369、2本塁打、20打点で月間MVPを受賞したが、今季もそれに匹敵する数字を残した。ライバルとしては、打率.267ながらリーグ最多の11本塁打を放ったソト(DeNA)、サイクル安打を記録して打率.340をマークした梅野隆太郎(阪神)などの名前が挙がる。彼らと比べるとチームの順位が坂本にとっては追い風。2年連続の受賞となれば“春男”を襲名してもいいだろう。