BBF(←もういい)な俺が並んで立つと、どんな女優さんも小顔に見えるのだ。いや、多くの女優さんは小顔だから、別にBBF(←大概にしろ)が並んで立たなくても大丈夫なのだが、BBF(←もはや引けない)と一緒に画面に映ると、より一層、小顔に見えるのだ。

 もちろん、喜ばれるだけではない。女優さんに限らず、俳優さんは小顔の人が多い。そんな小顔の俳優さんと俺が並んで画面に映ると、思わぬところに2次被害を及ぼすことになる。それは、お茶の間だ。俺と小顔の共演は、お茶の間を軽くパニック状態にさせる。そう、世にいう、「遠近法破壊問題」だ。

 たとえば向井理(←超小顔)と俺が一緒に画面に映ると、2人は並んでいるはずなのに、理が遥か遠方にいるような錯覚を起こすだろう。遠近法が破壊された瞬間である。そう、世にいう、いや、もう世にいうのはよそう。世にいうのはよすが、理と僕が画面に映れば、お茶の間では37人くらいが酔うはずだ。少なくとも俺は酔った。オンエアを観て、俺の顔に俺が酔った。そしてぶっちゃけ、いま晩酌中ゆえ、遠近法に酔うだけでなく、酒にも酔っている。

 さあ、そろそろ字数はノルマ達成だ。結ばなきゃ。そろそろ、まとめに入らなきゃ。今回のコラム、いやコラムではないな、こんなものはただの駄文だ。ダブンだ。ダッフンだ←志村けんさん(爆)、さあ、いよいよ本格的に酔ってきた。今回のコラム、もとい、駄文は、前半はシラフ、中盤はホロ酔い、終盤は泥酔状態でお届けしているのれ、うまくまとめる自信はないぞい。つまり、UMJNZだ。なんつて。なんつてーーー!つまり、アレだ、要するに、さようなら。(文/佐藤二朗)

著者プロフィールを見る
佐藤二朗

佐藤二朗

佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家、映画監督。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や映画「幼獣マメシバ」シリーズの芝二郎役など個性的な役で人気を集める。著書にツイッターの投稿をまとめた『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)などがある。96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がけ、原作・脚本・監督の映画「はるヲうるひと」(主演・山田孝之)がBD&DVD発売中。また、主演映画「さがす」が公開中。

佐藤二朗の記事一覧はこちら